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風流荘風雅屋

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お上品を目指す、のんき節

続・動物の浮世絵画像を貼ってみる

2010-08-22 続・動物の浮世絵画像を貼ってみる

4:1◆0k7mZOBQUU
:2010/08/17(火) 11:07:21.55 ID:EFr+PftM0
それでは参ります。

【子/鼠】
歌川国政(4代目):新板賊ねずみ
c0072801_13162272.jpg
6:1◆0k7mZOBQUU
:2010/08/17(火) 11:23:36.19 ID:EFr+PftM0
河鍋暁斎:伊蘇普物語之内 鼠の会議の話
c0072801_13164161.jpg
暁斎のイソップ物語の図解シリーズの1枚。
猫の首に鈴を着けるのは誰かで揉める鼠たち。

ネズミの相談 - Wikipedia

9:1◆0k7mZOBQUU
:2010/08/17(火) 11:50:34.71 ID:EFr+PftM0
河鍋暁斎:新板大黒天福引之図
c0072801_13193675.jpg
鼠は大黒様のお使い。新年を迎えての福引で
ご主人様から褒美を授かる。
「一番」が金銀ではなく酒樽なのは、
大の酒好きであった暁斎の趣味w

なお、鼠と大黒様の関係については以下を参照のこと。

喪男ブログ<ヽ'A`>SDT[゚д゚ ]PSU
ネズミと大黒天とワタシとおむすびころりん
 http://blog.livedoor.jp/apgdj/archives/51315416.html

10:1◆0k7mZOBQUU
:2010/08/17(火) 12:29:01.98 ID:EFr+PftM0
【丑/牛】
葛飾北斎:七里ヶ浜ヨリ腰越ヲ眺望(摺物)
c0072801_13204163.jpg
摺物とは、絵草紙屋などで売られる通常の浮世絵とは違い、
自主出版による非売品の浮世絵の事で、非売品であるがゆえに
彫りや摺りに手間をかけた贅沢な作りになっているのが特徴。

【参考リンク】
摺物アルバム
 http://woodblock.com/surimono/j_index.html

12:1◆0k7mZOBQUU
:2010/08/17(火) 12:46:03.32 ID:EFr+PftM0
歌川国芳:倶利迦羅谷合戦
c0072801_1321502.jpg
中央で奮戦するのは、ナムコの名作ゲーム、
「源平討魔伝」の主人公である平景清のモデルとなった、
藤原(悪七兵衛)景清。
倶利伽羅峠の戦い - Wikipedia

13:1◆0k7mZOBQUU
:2010/08/17(火) 13:18:46.94 ID:EFr+PftM0
月岡芳年:月百姿 銀河月
c0072801_13221076.jpg
織姫と彦星の、天の川を挟んでの束の間の逢瀬。
七夕 - Wikipedia

15:1◆0k7mZOBQUU
:2010/08/17(火) 13:50:15.00 ID:EFr+PftM0
【寅/虎】
歌川国芳:<竹に虎図>
c0072801_13232369.jpg
定番中の定番。

16:1◆0k7mZOBQUU
:2010/08/17(火) 14:29:43.29 ID:EFr+PftM0
歌川国芳:二十四孝童子鏡 楊香
c0072801_1323446.jpg
楊香(ようこう)は、二十四孝に登場する孝子。
ある時 父と山に行った際に虎が躍り出て、
今にも2人を食べようとした。
楊香は虎が去るように願ったが叶わないと知ると、
父が食べられないように 「天の神よ、どうか私だけを
食べて、父は助けて下さいませ」と懸命に願ったところ、
それまで猛り狂っていた虎が尻尾を巻いて逃げてしまい、
父子共に命が助かった。
二十四孝 - Wikipedia

17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 14:52:21.92 ID:EFr+PftM0
月岡芳年:正清猛虎討取図
c0072801_1325691.jpg
朝鮮の役における加藤清正の虎退治を題材にした作品。
なお、当時の禁令により信長・秀吉以降の武家を描く事は
固く禁じられていたため、名前はいずれも仮名・当て字。

18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 15:29:11.22 ID:EFr+PftM0
歌川芳艶:「清正香」(引き札)
c0072801_13253765.jpg
江戸・谷桑屋正兵衛が売り出した、
歯磨き粉「清正香」の宣伝用の引き札。

引き札とは、商店が開業や商品売出しを宣伝するため
客に配った、現在のチラシ広告に当たるもの。

【参考リンク】引札 | アド・ミュージアム東京
 http://www.admt.jp/salon/collection/hikihuda.html

21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 16:13:45.03 ID:EFr+PftM0
【卯・兎】
歌川広重:<兎に木賊(とくさ)>
c0072801_13263252.jpg
広重ならではの、しっとりとした風情の作品。

22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 16:35:58.81 ID:EFr+PftM0
河鍋暁斎:伊蘇普物語之内 兎の身なげの話
c0072801_1328770.jpg
あるところにウサギ達が暮らしていたが、生活に行き詰まり、
いっその事、皆で身投げをして死のうと池のほとりに
押し掛けた。
すると、池の周りでいた蛙たちが、ウサギ達が押し掛けて
くるのに驚き、何事かとばかりに一斉に池の中に
飛び込むのを見て、ウサギ達は 「真っ先に池の中に
飛び込むなんて、あいつらは俺達よりも不幸なのか…」と、
自分達よりも不幸な者がいると知って安心したので、
死ぬのはやめた…というエピソード。

【参考リンク】
ウサギとカエル <福娘童話集 きょうのイソップ童話>
 http://hukumusume.com/douwa/pc/aesop/01/15.htm

23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 17:04:29.80 ID:EFr+PftM0
【辰/竜・龍】
歌川豊国(3代目):
強盗首領 雲龍九郎景純/優賊魁首 虎王麿早風
c0072801_1328557.jpg
原作は「雲竜九郎偸盗伝」
(作:楽亭西馬・仮名垣魯文)によると思われ。

24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 17:27:56.17 ID:EFr+PftM0
歌川国貞(2代目):見立楽屋十二支之内 辰/雪姫
c0072801_13301110.jpg
該当場面は「祇園祭礼信仰記」(ぎおんさいれいしんこうき)
四段目。敵役の松永大膳が抜いた宝刀「倶利伽藍丸」
(くりからまる)の刀身に刻まれた龍の姿が
滝の上に浮かび上がるというシーン。

【参考リンク】
「金閣寺」きんかくじ-歌舞伎見物のお供
 http://blog.goo.ne.jp/yokikotokiku/e/85d6bb2ed5c4b86480d643d5b0516824

25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 17:33:06.07 ID:EFr+PftM0
歌川豊国(3代目):十二支之内 辰
c0072801_1331539.jpg
上記の「祇園祭礼信仰記」を踏まえた見立て絵。
画中の女性が、雪舟の孫娘である女絵師・
雪姫に擬せられている。

26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 17:41:12.86 ID:EFr+PftM0
【巳/蛇】
葛飾北斎:百物語 しうねん(執念)
c0072801_13312648.jpg
北斎の怪奇シリーズ「百物語」の中で最も地味な作品ながら、
考え方によっては、ねっとりとした恐怖感を感じさせる作品。

しかしながら、位牌の上部の梵字が、人の横顔に見えたりと、
北斎ならではのユーモアも同時に感じる事ができる。

27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 18:08:34.32 ID:EFr+PftM0
歌川国芳:英雄大倭十二士 巳/荏柄平太
c0072801_13322380.jpg
荏柄平太(えがらのへいだ:和田胤長)は、
鎌倉幕府重臣である、和田義盛の一族。

二代将軍・頼家の代に、伊東崎にある山中の大洞を探るため
平太を中に遣わしたが、洞内は非常に奥深く、更に途中には
一匹の大蛇がいて、平太を呑み込もうとしたので斬り殺したが、
その死骸が穴を塞いでしまい、先に進む事が出来なくなった
ため、やむなく帰還した…というエピソードに基づく。
(「吾妻鏡」より)

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 18:13:15.25 ID:EFr+PftM0
【午/馬】
葛飾北斎:<牧馬図>
c0072801_1333294.jpg
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 18:20:49.25 ID:EFr+PftM0
歌川広重:冨士三十六景 下総小金原
c0072801_13333273.jpg
小金原は、現在の千葉県の松戸、柏、鎌ヶ谷、船橋、
習志野等に広がる原野で、幕府直轄の 馬の放牧場であった。

【参考リンク】
広重の浮世絵「下総小金原」富士三十六景
- フラワーショップの一人静
 http://blog.goo.ne.jp/ushigomehitorishizuka/e/8a51bcf878498a188088f16fe6724762



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 18:44:05.07 ID:EFr+PftM0
歌川広重:名所江戸百景 四ツ谷内藤新宿
c0072801_13343225.jpg
内藤新宿は、現在の新宿御苑(旧・内藤家の中屋敷)
北側を通る甲州街道の宿場として、元禄12年(1699年)に
開設された宿場。
なお、画中において、馬の足元に転がっているものは
小石ではなく馬糞。

また、当時の日本では馬に蹄鉄を打つ事は無かったが、
蹄を保護するために馬用の草鞋を履かせている。

内藤新宿 - Wikipedia

32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 19:07:45.25 ID:EFr+PftM0
歌川重宣:新版馬づくし
c0072801_13355784.jpg
様々な種類の馬を描いた、子供向けの「おもちゃ絵」の一種。

なお、画中の中の馬で、鞍の付いた馬は
和漢の古典に登場する名馬。
・池月(生食)(最上段右)…源頼朝より佐々木高綱に下賜。
・太夫黒(最上段左)…後白河法皇から賜った義経の愛馬。
・赤兎馬(上から2段目)…三国志における呂布の愛馬。
 汗血馬とも。
・鬼鹿毛(中段左)…説話で有名な小栗判官の愛馬。
 (武田信虎に同名の馬有り)
・的盧(下から2段目)…三国志の劉備の愛馬。
 持ち主に祟りをなす凶相。
・磨墨(最下段)…梶原景季の愛馬。
 宇治川の合戦では、池月と先陣争いを行った。

名馬一覧 - Wikipedia

34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 19:30:55.14 ID:EFr+PftM0
【未/羊】
河鍋暁斎:伊蘇普物語之内 羊と狼の話
c0072801_13371019.jpg
屋根の上に立っていた羊が、狼の通るのを見て、口汚く罵った。
すると狼は、羊を見上げて言った。
「何を言うか! 俺に悪口を吐いているのは、お前ではない。」
「お前の立っている屋根が言わせておるのだ!」

※なお、原典では羊ではなく山羊となっている。

【参考リンク】
hanama 訳 タウンゼント版イソップ寓話集 61-90 話
 http://jhnet.maxs.ne.jp/petit/aesop/reader_Aesop3.html

羊は元々数がない上に、以前に貼った分で、
手持ちのものは 殆ど出してしまったので、
もうこれぐらいしか残ってましぇん…(;´Д`)

37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 19:51:05.09 ID:EFr+PftM0
【申/猿】
歌川国芳:英雄大倭十二士 申/御曹子牛若丸
c0072801_1337569.jpg
鞍馬山の山中で、天狗ではなく猿相手に剣術修行に励む牛若丸。

38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 20:11:47.77 ID:EFr+PftM0
月岡芳年:美勇水滸傳 神洞小二郎信行
c0072801_13383411.jpg
出典は、上方の岳亭丘山作・知足館松旭による読本、
「俊傑神稲水滸伝」(しゅんけつしんとうすいこでん)。
該当シーンは解題部分が読み辛いので、詳しい内容は不詳。

【参考リンク】
『日本古典文学大事典』執筆項目
 http://www.fumikura.net/other/meiji.html

39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 20:37:30.90 ID:EFr+PftM0
【酉/鶏】
歌川国峰:鶏鳴新報 第二号付録/鶏の声
c0072801_13391172.jpg
こっちも手持ち画像は、鳥スレの時に全部出してしまったので
残るはこれ1枚のみです…(´;ω;`)ウッ…

40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 20:43:07.80 ID:EFr+PftM0
【戌/犬】
歌川国芳:仮名読八犬伝 第二十四編 裏表紙
c0072801_13394479.jpg
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 20:53:41.81 ID:EFr+PftM0
歌川国芳:仮名読八犬伝 第二十七編 外袋
c0072801_1340244.jpg
犬の上に筆と枡を持って立っているのは、
道教の星神である文昌星(ぶんそうせい)。

【参考リンク】
北斎生誕250年 文昌星(ぶんそうせい)
| 京都 祇園どっと.ていらーブログ
 http://dottailor.jugem.jp/?eid=1133

42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 21:05:47.88 ID:EFr+PftM0
歌川豊国(3代目):犬の草紙(第三編・本文挿絵)より
c0072801_13411488.jpg
安西景連に攻められ窮地に陥った里見義実が戯れに言った
「景連の首を取って来れば、お前に伏姫をやろう」
という言葉を聞いた愛犬・八房は、見事に景連を食い殺し、
その首を持ち帰り、里見軍は勝利を収めることが出来た。

しかし、褒美として義実が美酒美食をいくら与えても
八房は全く喜ばず、ある夜、ついには伏姫を我が物にせんと
押さえ込んだのだった…

43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 21:19:49.64 ID:EFr+PftM0
長谷川貞信(2代目):大阪錦画新話 第8号
c0072801_1341499.jpg
横浜に住む髪結い職人が飼っていた母猫が、
子猫を3匹生んだ後に死んでしまった。

この時、動物好きだった職人は、他にも洋犬を飼っており、
これと前後して洋犬が産んだ子犬たちは早くに人に貰われて
いたが、未だに乳が出るままだったので、それに子猫たちを
あてがったところ、犬は子猫たちを実の子のように可愛がる
ようになった…というエピソード。

45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 21:30:21.67 ID:EFr+PftM0
【亥/猪】
歌川国芳:本朝水滸傳豪傑百八人ノ一個 大谷古猪之助
c0072801_13424044.jpg
大谷古猪之助の家は、元は信州で木曽家に仕えていたが、
後に没落したために遠江の秋葉に移り住んだ。

古猪之助が15歳になったある時、山奥に住む歳を経た大猪が
田畑を荒らしたのでこれを退治し、皮が厚いために鉄砲の弾
さえ通らないほどの大猪の頭を、素手で打ち砕いたという。

47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 21:51:33.55 ID:EFr+PftM0
河鍋暁斎:伊蘇普物語之内 野猪と狐の話
c0072801_1344068.jpg
ある日、猪が牙を石に擦り付けて、しきりに研いでいる
ところに狐が通りかかったが、これを不審に思った狐は猪に
「今は猟師も猟犬もいやしないのに何で牙なんか磨いでるん
だい?」
と問うたところ、猪は
「そりゃ、いざ猟師や猟犬が現われてから牙を磨いでは
もう遅いからだ」
と答えた…というエピソード。

【参考リンク】
イノシシとキツネ <福娘童話集 きょうのイソップ童話>
 http://hukumusume.com/douwa/pc/aesop/06/06.htm

48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 22:00:12.76 ID:EFr+PftM0
…さーて、干支は どうにか終わりましたので、
これから暫くの間は ぬこぬこタイムですよー!

【猫】
歌川国芳:猫のすゞみ(団扇絵)
c0072801_13444886.jpg
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 22:01:41.19 ID:EFr+PftM0
歌川国芳:猫のけいこ(団扇絵)
c0072801_13451492.jpg
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 22:15:40.90 ID:EFr+PftM0
歌川国芳:猫のけん(団扇絵)
c0072801_13453940.jpg
画面の中で猫達がしているのは、現在のジャンケンと
同様のお座敷芸である「狐拳」(きつねけん)。

狐は庄屋に勝ち、庄屋は猟師に勝ち、猟師は狐に勝つ
…といった「三すくみ」のルールにおいて進行する。

なお、この絵の場合、左のオス猫が猟師(鉄砲を構える)、
右のメス猫が狐(手を前に突き出す)、奥の旦那猫が庄屋
(正座した膝の上に手を添える)という組み合わせに
なっている。
狐拳 - Wikipedia

54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 22:24:20.40 ID:EFr+PftM0
歌川国芳:妙でんす十六利勘 朝寝者損者
c0072801_1346446.jpg
仏弟子の十六羅漢における「○○尊者」を「○○損者」と
置き換えやっていて損になる事を戒めるための教訓シリーズ。

55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 22:35:22.52 ID:EFr+PftM0
歌川国芳:艶本・枕辺深閨梅(ちんぺんしんけいばい)口絵
c0072801_13472529.jpg
国芳は、自作品の中にヒッチコックよろしく自身をよく登場
させるが、シャイなのか、はたまた別の理由があるのか、
殆どの場合は後ろ向きで滅多に素顔を描くことは無かったが、
画面内に猫を入れる事によって、それが国芳であるという事
が、すぐに分かるようになっている。

また、猫とは別に、国芳のもうひとつのトレードマークが
地獄図模様のドテラであり、この作品でも それを身に
着けている。

56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 22:49:17.42 ID:EFr+PftM0
歌川国芳:荷宝蔵壁のむだ書
c0072801_13485100.jpg
天保の改革の際、役者絵を描く事に対する禁止令が出た際に、
「土蔵の蔵に描いた落書きですが何か?」という名目で版行。

もちろん、描線こそは釘で引っかいたような線でありながら
各役者の特徴は良く捉えられており、当時の庶民だったらば
いずれもが、ひと目で どの役者であると分かっただろう。

なお、中央のニャロメのような猫は、尾が2股に裂け、
手ぬぐいを被っているため、当時上演された歌舞伎の
岡崎の化け猫を扱ったものである事を暗示している。

61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 23:01:11.68 ID:Ig6t0Nv/O
>>56
これ凄い!
子供の落書きみたいw

58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 22:54:04.35 ID:EFr+PftM0
月岡芳年:美勇水滸伝 魔陀羅丸
c0072801_13491027.jpg
魔陀羅丸は、佐賀の化け猫騒動を舞台にした草双紙、
「金鈴善悪譚」(きんれいさがものがたり:仮名垣魯文・作)
に登場する、猫の妖術を使う盗賊。

59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 22:56:23.95 ID:EFr+PftM0
月岡芳年:見立多以尽 とりけしたい
c0072801_13494076.jpg
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 23:01:56.52 ID:EFr+PftM0
作者不詳:志ん板(新板)猫づくし
c0072801_13501635.jpg
(右上拡大図)
c0072801_13512424.jpg
書画会の様子を猫で擬人化した「おもちゃ絵」。
明治に入ってからの作品なので、ピンク色がキツい…(><)

67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 23:18:37.71 ID:EFr+PftM0
【狐】
歌川広景:江戸名所道戯尽 王子狐火
c0072801_13514372.jpg
東京都北区の王子といえば、王子稲荷や落語「王子の狐」
でも知られるように、何かと狐ネタで有名な所。

化かされた男も駕籠に乗った大名気分でさぞかし上機嫌と
見えるが、この後にはきっと素敵なオチが待っている事
だろう。

68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 23:23:47.19 ID:EFr+PftM0
月岡芳年:月百姿 むさしのゝ月
c0072801_13523373.jpg
満月の夜、池に映る我が身を見つめる狐の心情は
いかばかりか―
「月百姿」シリーズの中でも、一段と詩情漂う逸品。

71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 23:33:10.32 ID:EFr+PftM0
【狸】
月岡芳年:新形三十六怪撰 武田勝千代月夜に老狸を撃乃図
c0072801_13531647.jpg
武田信玄が未だ幼少のみぎり、勝千代と名乗っていた頃、
ある晩、庭に置いてある乗馬の練習をするための木馬から
怪しい気配を感じたので、これを斬り付けたところ、
それは年を経た大狸であった。

73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 23:44:30.35 ID:EFr+PftM0
【豹】
河鍋暁斎:蘭人猛虎生拘図
c0072801_13534450.jpg
なお、江戸時代当時は豹は、豹という種ではなく
あくまでも、虎のメスであるという認識だったため
いずれの図を見ても、題名は豹ではなく虎となっている。

74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 23:52:42.95 ID:EFr+PftM0
歌川芳豊:猛虎 両国広小路見世物之図
c0072801_13543850.jpg
万延元年(1860年)7月下旬から西両国において、
豹の見世物が出た際に版行された作品。

【参考リンク】
豹の見世物 (rakugo.com)
 http://www.rakugo.com/library/hyou-ochi.html

75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/18(水) 00:09:12.96 ID:5etu9qP8O
月岡芳年のペン線って好きだ
グロ多い人だけど

78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/18(水) 00:31:19.15 ID:JMxk47o30
>>75
まぁ、実際のところ、いわゆる無残絵・血みどろ絵の類は
↓とか見ていただければお分かりになられるとは思いますが
芳年センセの中では、ほんの一部分しか占めてないんですが、
あれだけインパクトのある作品の方が有名になってしまうと
どうしてもそっちのイメージが強くなってしまうんですよね…

 http://www.muian.com/muian04/04yositosi.htm

76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/18(水) 00:14:06.50 ID:JMxk47o30
【象】
落合芳幾:<象図>
c0072801_13555752.jpg
文久三年(1863年)に、両国広小路において、
インド象が見世物として出た際に版行された作品。

【参考リンク】
江戸時代の見世物小屋━見世物となった舶来鳥獣━
 http://www2.otani.ac.jp/~tmatsu/2002bunka/0012203/chapter01.html

77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/18(水) 00:25:57.94 ID:JMxk47o30
月岡芳年:和漢百物語 将武
c0072801_13564026.jpg
将武は唐代の人。弓術を得意として山に入っては猟をしていた。
ある晩のこと、将武の元へ、猩々(オランウータン)を伴った
1匹の象がやって来た。

人語を話す猩々が言うには「この象は巨大な巴蛇(うわばみ)
に悩まされているので助けて欲しい」との事であったので、
将武は山へと分け入り、件の巴蛇を射殺した。
そして、その礼として、象からは多くの象牙が
将武へと送られたのであった。

79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/18(水) 00:41:19.37 ID:JMxk47o30
あと、虎関係で貼り忘れてたのがあったので
遅まきながら、改めてうpしときます。

歌川芳艶:竜虎競起風雨
c0072801_13574389.jpg
画像小さいのが残念気味ですが、この手の竜虎図の中では
個人的にはダントツでカッコいいと思います。雷の表現とか。

81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/18(水) 00:54:47.51 ID:JMxk47o30
落合芳幾:横浜阿蘭陀屋敷猛虎之図
c0072801_13583168.jpg
横浜のオランダ人居留地の28番館で飼育されている
牛ほどの大きさもあるという虎を描いた作品。

82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/18(水) 00:59:49.98 ID:JMxk47o30
【獅子】
歌川広重:<獅子の子落し>
c0072801_1359680.jpg
「獅子は我が子を千尋の谷に落とす」という
例の諺を絵画化したもの。

84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/18(水) 01:03:51.81 ID:JMxk47o30
とりあえず、これで個別ネタに関しては大体出しましたが
あとは複数タイプのがいくつか残ってますので、ひとまずは
そちらなど…

歌川国芳:金太郎尽相撲之図
c0072801_13593014.jpg
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/18(水) 01:09:55.52 ID:JMxk47o30
月岡芳年:月百姿 金時山の月
c0072801_1359588.jpg
同じ題材でも弟子&時代が明治半ばにもなると
描き方が、こうも変わってくるんですよね…

33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/17(火) 19:16:50.16 ID:EFr+PftM0
月岡芳年:横浜異人曲馬
c0072801_1402668.jpg
元治元年(1864年)、アメリカのリズリー・サーカスが
横浜で行った興行を描いた作品。

サーカス - Wikipedia

86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/18(水) 01:19:19.71 ID:JMxk47o30
梅童政信:西洋チヤリ子大曲馬ノ図
c0072801_1412386.jpg
サーカスネタは、先程>>33でも採り上げましたが、
こちらは後年の明治16年(1883年)になって来日した
チャリネ一座を題材にした作品。

しかし、虎とか象の描写はイイ感じなのに、
何でライオンだけは残念な描き方なんだろう…(;´Д`)

88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/18(水) 01:24:35.48 ID:JMxk47o30
月岡芳年:和漢獣物大合戦之図
c0072801_1415061.jpg
日本と海外産の動物が戦う合戦図。
左が熊を大将とする日本の動物軍、
右が象を大将とする海外の動物軍。

89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/18(水) 01:35:13.94 ID:JMxk47o30
絵師不詳:<桃太郎・金太郎>
c0072801_1424216.jpg
画中に落款も改印(検閲印)もないため、正確な版行時期は
不明ながら猪のマワシの模様が「萩」(長州藩を暗示)
だったり、象の着物の模様が「丸に十文字」をアレンジした
もの(薩摩藩を暗示)だったりするので、戊辰戦争の風刺画
と思われる。(桃太郎側が幕府&佐幕派の諸藩を暗示)

90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/18(水) 01:44:26.52 ID:JMxk47o30
では最後に、ほのぼの系のものを貼りまして
今宵は御免仕ります。

歌川国芳:そめいろづくし(団扇絵)
c0072801_1431263.jpg
様々な動物たちが、水辺で染物をしている様子を描いたもの。
なお、動物たちは、それぞれに似合った色や柄を染めている。

・狐(こん…紺)・猫(絞り)・鼠(ねずみ色)・熊(黒)
・狸(茶色)・猪(はないろ)・リス(ぶどうねずみ)

99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/18(水) 08:40:44.69 ID:JMxk47o30
【狐】
落合芳幾:太平記英勇伝 明智左馬助光春
c0072801_145644.jpg
後に明智光秀に仕えることになる光春が浪人の頃、
ある時、友人の入江某と山に狩りをしに入ったが、
その日は、なかなか獲物が獲れないでいた。

すると、たまたま穴の奥に一匹の白い老狐がいるのを見つけた。
老狐は手を合わせて殺さないでほしいと懇願したが、
光春はこれ聞き入れずに鉄砲で撃ち殺した。

すると、殺された狐の眷属が、入江の息子である小七郎に
取り憑き祟りをなした。そこで光春は入江の家に赴き、
小七郎を膝下に敷き、「お前を殺したのは この自分である。
その報いについてはいくらでも受けよう。 それだと言うの
に、何故は罪の無い友人の息子に祟るのか!」と強く迫った
ところ、狐は小七郎の体から離れたのであった。

明智光春 - Wikipedia

101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/18(水) 09:50:10.88 ID:JMxk47o30
【馬】
絵師不詳:当世馬づくし
c0072801_145265.jpg
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/18(水) 10:26:53.41 ID:JMxk47o30
絵師不詳:教育獣ヅクシ
c0072801_145574.jpg
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/18(水) 11:09:34.37 ID:JMxk47o30
【狸】
歌川国芳:狸の川がり/狸の夕立
c0072801_1464219.jpg
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/18(水) 11:44:43.73 ID:ZVKXUNS90
リクエストしていいかな?

どこの誰がいつかいたのかは知らんが・・・
人の死体を意図的に放置し、土に返る過程を描いた
浮世絵(?)があるらしいんだが
知ってたらうpしてくれないだろうか?

107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/18(水) 11:56:27.33 ID:JMxk47o30
>>105
人体が腐敗していく過程を描いた絵ですと、浮世絵では
ありませんが、前のグロ浮世絵スレの方でも紹介しました
「九相図」がそれにあたります。
c0072801_1473341.jpg
c0072801_148775.jpg
なお、このスレでも採り上げている暁斎さんも、
肉筆画という形で九相図を描いています。
c0072801_149316.jpg
九相図 - Wikipedia

104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2010/08/18(水) 11:37:48.08 ID:JMxk47o30
歌川国芳:狸のうりすへ/狸の引ふね
c0072801_1494734.jpg
「うりすへ」は「売り据え」(据え売りとも)の事。
家などを造作付きで売ること。また、その家自体を指す。
この場合は、狸の「八畳敷き」を家の間取りに喩えたもの。

…といったところで、手持ち画像が底を尽きましたので、
今回はこれにて御免仕ります。お付き合い下さいまして
どうも有り難うございました!m(_ _)m

それではー ノシ

http://vipsister.blog72.fc2.com/blog-entry-943.html
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by buttonde | 2011-01-10 14:15 | 日本画 | Trackback | Comments(0)
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