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風流荘風雅屋

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お上品を目指す、のんき節

国芳展

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歌川国芳 相馬の古内裏 そうまのふるだいり

歌川国芳(1797-1861)は、幕末期、国貞(三代豊国)、
広重と実力・人気を三分した浮世絵師である。「武者絵の国芳」
と呼ばれるほど武者絵を一新したが、そのほか狂画・戯画も
よくし、天保期の風景画や、弘化・嘉永期の美人画も高く評価
される。発想が豊かで次々に新機軸を打ち出し、
幕末浮世絵会の活力源ともなっている。

本図は、山東京伝による読本『忠義伝』に取材した作品で、
源頼信の家老大宅光国と平将門の遺児で妖術を操る滝夜叉姫
との対決の場面である。活劇を見るような動きのあるシーンの
描写と大胆な構図に国芳らしさのよく表れた人気の作品である。

解剖学的にもかなり正確であるとの指摘もある生々しい骸骨が
御簾を破って大きく半身を乗り出す。読本の中では数百の骸骨
が戦闘を繰り広げることになっているのを、あえて大きな骸骨
の出現に代表させて鑑賞者の意表をついているのである。
三枚続は、一図ずつでも構図が独立するように作画するのが
通常であるが、その慣例をまったく意にとめない大胆さは国芳
ならではといえるであろう。画面の全体を大きく用いた構図は、
斬新であり迫力に満ちている。同様の三枚にわたって題材を
大きく扱う構図法を取る作品では、「讃岐院眷属をして為朝を
すくふ図」「宮本武蔵と巨鯨」「鬼若丸と大緋鯉」が本図と
共に国芳の代表作として挙げられる。
http://www.ccma-net.jp/collection_img/collection_02-15_kuniyoshi.html

没後150年 歌川国芳展
Kuniyoshi: Spectacular Ukiyo-e Imagination

会期
2011年12月17日(土)~2012年2月12日(日)計57日間
※会期中、展示替えを行います。
前期:2011年12月17日(土)~2012年1月17日(火)
後期:2012年1月19日(木)~2月12日(日)

開館時間
月・水~日曜日 午前10時~午後8時
火曜日 午前10時~午後5時
(いずれも最終入館時間は閉館30分前まで)
休館日 2012年1月18日(水) ※作品展示替えの為

入館料 チケット情報をご覧ください

会場 森アーツセンターギャラリー
〒106-6150 東京都港区六本木6-10-1
六本木ヒルズ森タワー52F
ハローダイヤル:03-5777-8600

詳細
http://kuniyoshi.exhn.jp/index.html

by buttonde | 2011-10-18 16:13 | 日本画 | Trackback | Comments(0)

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