廃墟改め 22
2014年01月15日
インドの七不思議のひとつ、
ヒマラヤの秘めたる廃墟スポット。レー宮殿とその要塞
17世紀の初め、インドで繁栄を極めていたラダック王国の
ライオン王、センゲ・ナムギャルは、ヒマラヤ頂上にある
都市レーに巨大な宮殿の建設を命じた。彼の血筋を引く王家
の一族は、1834年にクーデターが起こり追放されるまで、
レーの宮殿に住んでいた。
現インドのジャンムー・カシミール州に該当する場所だ。
クーデター以後、かつて世界で最も高い場所にあった
レー宮殿は放棄された。栄枯盛衰の世の習えに従いながらも、
インドのリトルチベット地域に、いまだ荘厳な雰囲気を
漂わせている。
Image Credit Flickr User Michael Goodine
この宮殿に既視感を感じるのは、近隣のチベットに
建っている有名なポタラ宮に似ているからだろう。
ポタラ宮はダライ・ラマが1959年に追放されるまで
拠点にしていた宮殿だ。
Image Credit Flickr User Lesseum
実際にはポタラ側がレー宮殿をモデルにしたという人もいる。
レー宮殿はポタラ宮よりは小ぶりだが、まぎれもなく広大で
印象的な建物だ。9階建の宮殿の上階では、当時ナムギャル
王族とその廷臣達の声がこだましていたのだ。下階は貯蔵や
軍の大切な馬達を収容するために使用された。
Image Credit Flickr User Friars Balsam
Image Credit Flickr User Friars Balsam
Image Credit Flickr User Friar's Balsam
宮殿の内部は低い天井と暗くむき出しの部屋が続く、
果てしない迷路のようだ。200年近く放棄されていただけに、
当時のきらびやかな宮殿の姿は想像に難しい。宮殿に残って
いるのは大半が外壁のみで、何百年間もこの地域で権力の座
についた者の暮らしぶりを内装から想像するのは困難だ。
Image Credit Flickr User Friar's Balsam
Image Credit Flickr User Friar's Balsam
Image Credit Flickr User Friar's Balsam
遺跡と化した宮殿の大半は放棄されたが、その一部は建物
全体の修復を願うインド考古調査局(ASI)のオフィスに改造
されている。しかし、今のところ修復が完了間近なのは
4階と女神タラを祀ったDukhar寺院の建物だけだ。
Image Credit Flickr User Matt Werner
Image Credit Flickr User Anoop Madhaven
Image Credit Flickr User JasonUnbound
Image Credit Flickr User Matt Werner
Image Credit Flickr User McKay Savage
Image Credit Flickr User Andrea Kirkby
ASIは宮殿そのものを重要な建築物の一つとみなしている。
レー宮殿は考古学者にとって、チベット建築の土木工学が、
どの程度発達していたかを知るには欠かせないものだ。
歴史やラダック文化の評価にも極めて重要だ。
神殿の大部分はゆっくりと崩れて落ちている。
その修復作業は何年かかるかわからないと言われるぐらい
非常に大変な作業だ。また観光客が残す落書きも
修繕の妨げになっている。
Image Credit Flickr User Matt Werner
Image Credit Flickr User Matt Werner
Image Credit Flickr User McKay Savage
この場所には、宮殿が建つ100年以上前から要塞が
築かれていた。だがその頂上から見た都市レーの風景は
全く違うものになっている。レーのオールドタウンは
まさしくチベット-ヒマラヤの都市の歴史に残る
素晴らしい史跡だ。
Image Credit Flickr User Watchsmart
Image Credit Flickr User Nilanjan Sasmal
Image Credit Flickr User Watchsmart
400年にもなる古都の防壁の内側には泥や木でできた建物が
無数にある。ほとんどの人々が伝統的に遊牧民の生活様式を
選んだという非常に珍しい場所だ。地域経済の低下に伴い、
裕福な一族の大半が立ち去って長年放置されたにも
かかわらず、古都の由緒あるたたずまいは
ほぼ手つかずのままだ。
レー宮殿はインドの七不思議の一つに数えられている割に
訪問者が少ない。訪問者は年にたった7万人程度しかおらず、
その大半がインド人だ。それはおそらくこの遺跡が僻地に
建っていることや、常に修復作業が行われているにも
かかわらず、老朽化が食い止められていない建物を
目のあたりにするせいだろう。
Image Credit Flickr User Matt Werner
Image Credit Flickr User Matt Werner
Image Credit Flickr User Florian Dre
Image Credit Flickr User Motographer
Image Credit Flickr User JasonUnbound
あるがままの歴史を好み、虚飾に満ちた多くの観光事業が
参入を快く思わない人々にとっては、知られざるレー宮殿は
穴場であり、インドに存在する数多くの驚異の一つに
入るだろう。
インドの七不思議、レー宮殿
7 Wonders of India: Leh Palace
via:kuriositas・原文翻訳:R
▼あわせて読みたい
インドの屈指の幽霊スポット、
廃墟となった中世の町「バーンガル」
ロマンとミステリーが眠る場所、世界の美しい10の古城
まばゆいほどの白亜の宮殿の中には仏教の守護神と
無数の手。タイの寺院
「ワット・ロンクン(Wat Rong Khun)」
世界広がる7つの謎
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52151137.html
【衝撃画像】あの頃若かった「ガンダム」も
お年を召すわけだよな。もう35年も経つのか・・・
Share on Tumblr
(┘°Д°)┘ ナンジャコリャ!!
完全に老化してるじゃないかwwwww
1979年の放送開始から早いもので、35年。
初代ガンダムももう還暦を・・・って、
ちがう、なんだこの独特なオーラは?!
もはやガンダムの新シリーズに "ウルトラマン・キング" 的に
登場してきてもおかしくない完成度。実は福島県最大の謎
「へたれガンダム (通称)」といって・・・
(via. modxtoy.com)
「福島市制施行100周年記念街づくり事業」
の一環として地元の鉄作家が制作
(via. modxtoy.com)
この不思議な統一感のある造形、へたれというより
「年季を重ねた農家のおじいちゃんの渋さをガンダムと融合」
したかの風体。是非他の作品も見てみたいところですが
(via. バイク好きおくさんのツーリング日記)
残念ながら作者は既に他界。でも、アトリエがあり、
4月から11月の土日はカフェとして営業しているそうです
(via. バイク好きおくさんのツーリング日記)
http://japan.digitaldj-network.com/articles/26006.html
芸術村 心滋館 - Google 検索
インドの七不思議のひとつ、
ヒマラヤの秘めたる廃墟スポット。レー宮殿とその要塞
17世紀の初め、インドで繁栄を極めていたラダック王国の
ライオン王、センゲ・ナムギャルは、ヒマラヤ頂上にある
都市レーに巨大な宮殿の建設を命じた。彼の血筋を引く王家
の一族は、1834年にクーデターが起こり追放されるまで、
レーの宮殿に住んでいた。
現インドのジャンムー・カシミール州に該当する場所だ。
クーデター以後、かつて世界で最も高い場所にあった
レー宮殿は放棄された。栄枯盛衰の世の習えに従いながらも、
インドのリトルチベット地域に、いまだ荘厳な雰囲気を
漂わせている。
この宮殿に既視感を感じるのは、近隣のチベットに
建っている有名なポタラ宮に似ているからだろう。
ポタラ宮はダライ・ラマが1959年に追放されるまで
拠点にしていた宮殿だ。
実際にはポタラ側がレー宮殿をモデルにしたという人もいる。
レー宮殿はポタラ宮よりは小ぶりだが、まぎれもなく広大で
印象的な建物だ。9階建の宮殿の上階では、当時ナムギャル
王族とその廷臣達の声がこだましていたのだ。下階は貯蔵や
軍の大切な馬達を収容するために使用された。
宮殿の内部は低い天井と暗くむき出しの部屋が続く、
果てしない迷路のようだ。200年近く放棄されていただけに、
当時のきらびやかな宮殿の姿は想像に難しい。宮殿に残って
いるのは大半が外壁のみで、何百年間もこの地域で権力の座
についた者の暮らしぶりを内装から想像するのは困難だ。
遺跡と化した宮殿の大半は放棄されたが、その一部は建物
全体の修復を願うインド考古調査局(ASI)のオフィスに改造
されている。しかし、今のところ修復が完了間近なのは
4階と女神タラを祀ったDukhar寺院の建物だけだ。
Image Credit Flickr User McKay Savage
ASIは宮殿そのものを重要な建築物の一つとみなしている。
レー宮殿は考古学者にとって、チベット建築の土木工学が、
どの程度発達していたかを知るには欠かせないものだ。
歴史やラダック文化の評価にも極めて重要だ。
神殿の大部分はゆっくりと崩れて落ちている。
その修復作業は何年かかるかわからないと言われるぐらい
非常に大変な作業だ。また観光客が残す落書きも
修繕の妨げになっている。
この場所には、宮殿が建つ100年以上前から要塞が
築かれていた。だがその頂上から見た都市レーの風景は
全く違うものになっている。レーのオールドタウンは
まさしくチベット-ヒマラヤの都市の歴史に残る
素晴らしい史跡だ。
400年にもなる古都の防壁の内側には泥や木でできた建物が
無数にある。ほとんどの人々が伝統的に遊牧民の生活様式を
選んだという非常に珍しい場所だ。地域経済の低下に伴い、
裕福な一族の大半が立ち去って長年放置されたにも
かかわらず、古都の由緒あるたたずまいは
ほぼ手つかずのままだ。
レー宮殿はインドの七不思議の一つに数えられている割に
訪問者が少ない。訪問者は年にたった7万人程度しかおらず、
その大半がインド人だ。それはおそらくこの遺跡が僻地に
建っていることや、常に修復作業が行われているにも
かかわらず、老朽化が食い止められていない建物を
目のあたりにするせいだろう。
あるがままの歴史を好み、虚飾に満ちた多くの観光事業が
参入を快く思わない人々にとっては、知られざるレー宮殿は
穴場であり、インドに存在する数多くの驚異の一つに
入るだろう。
インドの七不思議、レー宮殿
7 Wonders of India: Leh Palace
via:kuriositas・原文翻訳:R
▼あわせて読みたい
インドの屈指の幽霊スポット、
廃墟となった中世の町「バーンガル」
ロマンとミステリーが眠る場所、世界の美しい10の古城
まばゆいほどの白亜の宮殿の中には仏教の守護神と
無数の手。タイの寺院
「ワット・ロンクン(Wat Rong Khun)」
世界広がる7つの謎
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52151137.html
【衝撃画像】あの頃若かった「ガンダム」も
お年を召すわけだよな。もう35年も経つのか・・・
(┘°Д°)┘ ナンジャコリャ!!
完全に老化してるじゃないかwwwww
1979年の放送開始から早いもので、35年。
初代ガンダムももう還暦を・・・って、
ちがう、なんだこの独特なオーラは?!
もはやガンダムの新シリーズに "ウルトラマン・キング" 的に
登場してきてもおかしくない完成度。実は福島県最大の謎
「へたれガンダム (通称)」といって・・・
「福島市制施行100周年記念街づくり事業」
の一環として地元の鉄作家が制作
この不思議な統一感のある造形、へたれというより
「年季を重ねた農家のおじいちゃんの渋さをガンダムと融合」
したかの風体。是非他の作品も見てみたいところですが
残念ながら作者は既に他界。でも、アトリエがあり、
4月から11月の土日はカフェとして営業しているそうです
http://japan.digitaldj-network.com/articles/26006.html
芸術村 心滋館 - Google 検索
by buttonde
| 2014-01-16 06:30
| 風景
|
Trackback
|
Comments(0)