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風流荘風雅屋

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お上品を目指す、のんき節

大妖怪展

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2016/04/01
集え妖怪ファンっ!今昔の妖怪たちが大集結!
東京・大阪で開催「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」

美術品が勢揃いの「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」
が東京会場と大坂会場の2カ所で開催されます。
これまでに開催されてきた妖怪展は、民俗学的な観点から
キュレーションされたものがほとんどでした。本展は、
美術史学からみた妖怪展。“異界への畏れの形”の表現を、
縄文時代の土偶から、平安・鎌倉時代の地獄絵、
中世の絵巻、江戸時代の浮世絵、現代の「妖怪ウォッチ」
まで、4,000年の妖怪の全貌が一挙に公開されます。
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月岡芳年「百器夜行」大判錦絵二枚続 慶應元年(1865)
国際日本文化研究センター蔵
※東京会場 前期(7月5日~31日)展示

現存する最古の「百鬼夜行絵巻」として名高い真珠庵本
(重文)などの妖怪絵巻の代表作たちや、平安〜鎌倉時代
に描かれた国宝「辟邪絵」は、絶対に見逃せません。
仏教の伝来から地獄の思想が広まって描かれた地獄図には、
鬼やもののけがいっぱい。時に恐ろしく、時に慈しみを
持って描かれました。異界の怪物を描いた「土蜘蛛草子絵巻」
(重文)はじつに禍々しく、鬼たちが人間を解体して
食している「沙門地獄草紙 解身地獄」はなかなか
ホラーです。



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重要文化財「土蜘蛛草紙絵巻」(部分) 鎌倉時代(14世紀)
東京国立博物館蔵 Image:TNM Image Archives
※東京会場 前期(7月5日~31日)展示

同展は、怖い妖怪ばかりでなくカワイイ妖怪も紹介されます。
江戸時代に描かれた「別世界巻」は地獄で人間が責め
さいなまれる姿を描いていますが、人間を大根と一緒に
煮込んだり、キセル代わりにしてみたりしている鬼は
コミカルでちっとも怖くない。
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葛飾北斎「北斎漫画 十二編」天保5年(1834)
東京都江戸東京博物館蔵
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耳鳥斎「別世界巻」(部分)江戸時代(18世紀)
関西大学図書館蔵  ※後期(8月2日~28日)展示
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駒井源琦「釣灯籠を持つ骸骨」江戸時代(18世紀)
福島・金性寺蔵 ※東京会場 後期(8月2日~28日)展示

中世に生まれた妖怪は、江戸期に大増殖!江戸時代の
錦絵や浮世絵にも多くの妖怪や幽霊が描かれ、
庶民に親しまれ、今も人気の名作が生み出されました。
また、版本で図鑑化された妖怪たちは草双紙の
物語の中でも活躍していきます。
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歌川国芳「相馬の古内裏」大判錦絵三枚続
弘化(1844-48)頃 個人蔵

縄文時代のプリミティブな畏れや不安な心情を造形化した
土偶から、絵巻、浮世絵・錦絵、草子を経て、現代に
よみがえった「妖怪ウォッチ」を通して日本の妖怪の
本質を衝く同展。妖怪好きならずとも一見の価値ありです。
※大阪会場の展示期間は未定です。

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重要文化財 伝土佐光信「百鬼夜行絵巻」(部分)
室町時代(16世紀)京都・真珠庵蔵
※東京会場 後期(8月2日~28日)展示
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重要文化財「みみずく土偶」縄文時代後期
(前2000-前1000年)兵庫・辰馬考古資料館蔵
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「稲生物怪録絵巻」(部分)万延元年(1860)個人蔵
三次市教育委員会提供 ※会期中、巻替あり
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喜多川歌麿「化物の夢」大判錦絵
寛政(1789-1801)末頃 国立歴史民俗博物館蔵
※東京会場 8月16日~28日展示
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高井鴻山「妖怪図」江戸時代(19世紀)個人蔵
撮影=大屋孝雄 ※東京会場 前期(7月5日~31日)展示
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国宝「辟邪絵 神虫」(部分)
平安~鎌倉時代(12世紀)
奈良国立博物館蔵 撮影=佐々木香輔
※東京会場 前期(7月5日~31日)展示

「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」

東京会場
会期:2016年7月5日(火)~8月28日(日)
会場:東京都江戸東京博物館 1階特別展示室
開館時間:午前9時30分~午後5時30分
(土曜は午後7時30分まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日:毎週月曜日
※ただし、7月18日、8月8日・15日は開館、
7月19日は休館
観覧料:特別展専用券 当日一般¥1,350
大学・専門学生¥1,080 小・中・高校生・65歳以上¥680

大阪会場
会期:2016年9月10日(土)~11月6日(日)
会場:あべのハルカス美術館
開館時間:火~金/午前10時~午後8時
月・土・日・祝/午前10時~午後6時
※入館は閉館の30分前まで
休館日:
9月12日(月)、10月11日(火)、10月17日(月)
観覧料:一般¥1,300 大高生¥900 中小生¥500(税込)

本展公式ホームページ
http://mag.japaaan.com/archives/37351
by buttonde | 2016-04-04 07:33 | 日本画 | Trackback | Comments(0)

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